電子カルテなら迅速な検索も可能

少し前までは、カルテと言えばお医者さんが患者さんの症状や処方した薬などを手書きで記入する紙のものが一般的でした。病院に行っても、診察券を出したら受付の人がカルテを探していましたよね。しかし2000年頃から大きな病院を中心に電子カルテが導入されてきています。電子カルテとは、紙のカルテを電子的システムに変換して、電子情報としてまとめて編集や管理してデータベースに記録する仕組みのことです。簡単に言えば、診療情報をコンピューターに入力するためのシステムです。日本再興戦略では2020年までに全国の400床以上の病院および全診療所の9割以上に電子カルテシステムの普及を図ることが目標にされています。電子カルテを利用するとメリットも多くありますがデメリットもありますので導入が進まないのはそのためでもあるようです。

電子カルテのメリットはどの様なところか

電子カルテを導入のメリットは、一括でデータ管理がされているので、患者さんの情報の検索が簡単にできます。カルテを探す手間も省けますし、カルテを置いておくスペースを確保する必要もなくなります。DVDやUSBなどに保存しておくことで多くの情報を長期の保存も簡単にできます。検査結果などのデータを添付することもできます。今までは一か所でカルテを使っていたら他の場所では見ることができませんでしたが、電子カルテであれば複数の場所で同じ患者さんの情報を見ることが可能になります。文字の癖などでカルテの字が読めないといったこともなくなります。他院への紹介状作成の時でもそのデータがそのまま利用できます。電子カルテを利用することで、多くの点について仕事や作業の効率化が可能になります。

電子カルテは今後さらなる普及が求められる

医療現場における作業の効率化をもたらしてくれる電子カルテですが、デメリットもあります。医師が操作に慣れていないことやデータの入力が難しい物もあること、また導入にかかる費用が高いことです。さらに停電になった場合、バックアップ用の発電機で利用可能な事もありますが、発電機がない場合や停電が長期化すると利用が難しくなること。また電子カルテは改ざんの恐れもあります。この様にデメリットもありますが、日本は電子カルテの標準化への動きが見られます。地域医療連携の指針も厚生労働省から発表されていますが、これは地域の各医療機関の特徴を活かして、地域が一つの医療システムとして最適な医療サービスを提供しようという考え方ですが、患者の情報を様々な場所で共有するためには電子カルテが必須となります。患者としては、作業の効率化によって待ち時間が短くなることが期待されています。